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アクアテック ハビリテーション 
アクアティックハビリテーションの進め方
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アクアティックハビリテーションの特徴と有用性
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1月 2016[7]
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11 Jan 2016   08:54:06 am
アクアテック ハビリテーション 
アクアテック ハビリテーション とは

 障碍者発達支援プログラムとしてのプールプログラムです

 水環境の特性を積極的に取り入れた
 ハビリテーションプログラムによる障碍者発達支援メソッドです。



■ハビリテーション(Habilitation)プログラム 概論


障碍者(児)が、元々持っているはずの機能と能力を十分に生かし、その人なりの発達の仕方によって可能性を拡げる支援アプローチです。
療育分野ではASDなどの広汎性発達障害などが支援対象とされるが、本プログラムでは脳神経の器質的な原因による障害・肢体不自由など身体機能の障害・心の障害・染色体に起因する障害など、生得的な様々な障害を持ったあらゆる人を対象とし、障害種別・性別・年齢など問わない。

身体・精神的な発達において年齢と共に発達する機能と(定型発達)、障害があることによって未発達となる機能がある(非定型発達)。生得的な固有の障害は本人の個性であり、また障害それ自体を改善・治療することは不可能である。しかし、障害があることで身体・精神の全体的発達が妨げられ、本来使える筈だった機能が損なわれたり、非定型な発達により行動パターンを誤学習してしまったり、あるいは身体アライメントが崩れたことで過緊張が促進され心と体が不安定になってしまったり、あるいは損傷していない脳内モジュールの不活性(不活用)などにより、ADLが限定的なものになっている。
この「本来使える筈だった機能」を賦活(アクティベート)させることで、ADLの底上げを促しその結果、QOLを高めることがハビリテーションプログラムの目的である。

リハビリテーション(Re-habilitation)は、後天的な障害に対しての機能回復や復元を行うことを意味するが、ハビリテーションは、先天的(生得的)障害がある場合のプログラムである。

*「機能」とは、身体機能・社会性・認知力・運動能力・など心と体が行う全てのふるまいを意味する。
*「定型発達」「非定型発達」という分類は広汎性発達障害など精神面においての発達状態を指すことが多いが、本論では精神面に限定せず、身体機能・社会性・認知力など広義の状態を指す。
*発達(Development)とは生まれてから死ぬまでの心身社会的諸関係量的質的変化変容のこと。反語は未発達。(「衰退」や「退歩」ではない)
*成長(Growth)とは生涯発達のピークに向けての前半部分。反語は老化
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11 Jan 2016   08:05:15 am
アクアティックハビリテーションの進め方
■個々の障害や状態に合わせたプログラムと目標の設定(アセスメントと個別支援計画)

■進め方
・水プログラムは安全管理の面からも本人の精神安定面からも「マンツーマン」での対応が基本
・講師がそれぞれの生徒に個別対応しながらプログラムを進めます
・生徒個別に年間のプログラム内容・課題・目標を設定し、年度末にフォローアップ(評価と再設定)を行います

■プログラム/1名45分間
・職員やヘルパー実習も同時に行いながらプログラムを進めることは可能です。
・1回6名まで(6時間)
・参加希望者の提出書類
  保護者の同意書、ADL表、医師の同意署名がある「水泳許可書」

■下記はプログラムに参加できません
・便失禁のある人
・おむつが取れない人
・心臓疾患
・呼吸器疾患(喘息などは医師の承諾があれば可能な場合があります)
・皮膚疾患
・耳鼻科疾患
・伝染性のある疾患
 *てんかん等の発作のある人も、発作の程度、発作時の状態によっては参加可能な場合があります。
 *気管切開している場合も医師の同意書があれば入水可能です
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11 Jan 2016   06:56:58 am
主宰者について
ハビリテーション杉並水泳部 
主宰 山村雅康


■講師/山村雅康(やまむら まさやす)
東京在住/1955年10月生まれ/知的障害を持つ妹の成年後見人でもある
障碍者発達支援プログラムトレーナー/執筆家/写真家
東京の社会福祉法人が主催する「障碍者発達支援プログラム」の非常勤講師として13年間勤務。
またマンツーマンプログラム「杉並水泳部」の指導活動などプールの現場において毎週約17時間プログラムを実施してきました。

そこで得られた経験や研鑽を基礎にして、更に先人や多くの研究者たちの成果を取り入れたものがアクアティック・ハビリテーションプログラムです。
参考にして取り入れ、あるいは啓発を受けたセラピー(手法・療法・教育法)は以下。

・感覚統合法(理学療法プログラム)
・ムーブメントセラピー(行動療法)
・言語療法(ノーム・チョムスキー研究)
・ユングの精神療法
・シュタイナー理論
・ドーマン法(脳障害児への身体刺激療法)
・ホリスティックセラピー(ヒーリング)
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11 Jan 2016   04:02:16 am
アクアティックハビリテーションの特徴と有用性
■水環境の特性による障害への効果→アクアテックの特徴と有用性
(快を得る)
   
・水圧
 体幹保持による安定
   心肺機能への軽い負担
   体表刺激の継続(体表面への圧力刺激) 

・浮力
   筋・骨格への負担を低減
   抗重力筋の軽負担運動
   肢体不自由児の歩行機能昂進
   浮遊感による前庭感覚(バランス/平行/運動加速度)への快刺激

・水温
   体温より低い環境下での心肺機能活性と刺激
   カロリーの適正消費

・水の抵抗
   筋機能刺激と強化
   筋の伸展・屈曲運動の適度な負荷
   体性(体表圧力)刺激による活性化

・ノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)
表出言語を持たない(あるいは語彙の乏しい)障碍児とのコミュニケーションでは非言語的コミュニケーションが大きな役割を果たす。水のプログラムにおいては、自然な(あるいは介護的プログラムでは接触面積が必然的に大きくなる)身体接触が陸上に比べて大きなストレスを伴わず可能となる。接触や近距離でのやり取りを通して体温変化・筋緊張・弛緩・体表拘縮・視線の動き・心拍数・小さな呟きなど、身体・精神の状態を察知できることは当然であるが、更に言語を越えた感覚世界の共有や共感の同時性というプリミティブなやり取りを持つことで、互いの理解度・信頼感を高めることに繋がる。

■運動プログラムとしての水泳の特性
(スモールステップの積み上げによる学習効果)

・他の運動療法やプログラムに比べて自己判定(評価の自覚)が得やすい
  →具体的な目標を設定しやすい

・行為結果のベネフィットが分かり易い
  →目標を設定→短期成果の達成→短期の積み上げで結果的に大きな成果
   *自己判定の例……どこまで泳げた、顔をつけられた、鼻から排気ができた、タイムがあがった、スムーズに体が動くなど
 
・自己評価の実感が得やすい
  →行為の目的と結果の自己評価を得やすい→見通しが立てやすい→自己肯定感があがる

・行為と結果の関連性 因果律の理解が深めやすい(目的と今の行為の関連づけと未来予測)
  →苦手なこと、不得手なことに対峙する意味→結果に繋がることで、対峙している課題の意味を理解する

*達成感を多く経験することで、少しずつ拘りを押さえ内的コントロール感を高める。その安定した気持ちの上に「待つこと」「順番に従うこと」「指示に従うこと」など社会性を養うソーシャルスキルの基礎段階をスモールステップで進める

■自律神経の調整によるADL向上への効果

定期的な運動刺激や快の体験によって自律神経が調整されることは定型発達者にも当て嵌まるが、日常的に高いストレスに晒されている非定型発達者や障碍者には効果がより顕著

→睡眠が規則正しくなった
→摂食障害が緩和された
→集中力が維持できるようになった
→規則的な排泄習慣
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11 Jan 2016   03:07:58 am
QOLとベネフィットについて
■本プログラム実施に伴い促進された発達の例

◎Aグループ=水の楽しみ、水環境における身体意識向上
対象/肢体不自由児・重複障害・重症(CPや難病・染色体起因など)

■プログラム内容
それぞれの状態や残存機能に合わせたオリジナル泳法考案
  水中で制限なく自由に動き移動する開放感を経験する
  浮く楽しみ→適正緊張とリラクゼーション
  動く喜び
  背浮きによるアライメントの調整
軸旋回などによる体位変換刺激
自立歩行へ向けた筋刺激
  立位姿勢を保持することで、頸椎・脊柱の適正な位置調整や、
頭蓋骨への垂直刺激を得る(立位保持→垂直ジャンプ)
  呼吸の適正化。頭部水没もしくは面付けによる、意識した呼吸法の獲得(バブリング/ボビングの習得→鼻から排気・口から吸気)
  鼻からの排気実感を持つことで、ADLの向上
(鼻かみが出来ない障碍児が多く、鼻づまりから中耳炎など併発することが少なくない)

■成果
・意思に沿った体の動き(運動統合することでジスキネシアの減少)/CP・肢体不自由
・身体意識(運動企画や空間意識)が向上する実感/CP・肢体不自由
・身体マッピングが向上した/CP
・感覚過敏(聴覚・視覚・身体接触)や原始反射などの低減/CP・ASD
・連合運動の抑制
・左右の運動分化の促進/CP
・上肢・下肢の運動分化/肢体不自由
・粗大運動経験によって巧緻動作運動の未入力域が軽減/CP・ASD
・歩行バランス改善/肢体不自由
・車いす児の日常生活における姿勢適正化/肢体不自由
・バタフライ泳法習得/下肢麻痺者+ASD/片麻痺/聴覚
・クロール・背泳ぎ習得/片麻痺
・ドルフィン平泳ぎ習得/(CP/ASD/知的)
・成功体験の積み上げによって自己肯定感を高め自信をつけ、挑戦する気持ちを持つ

◎Bグループ=泳ぎを意識する/泳げる生徒
対象/ASD・軽度知的障害など

・泳法習得により目標の設定→達成感・自己肯定感を得る、自信をつける
・生涯スポーツとして水泳を楽しむことでQOLを向上
・体力向上・身体機能・残存機能の維持
・思春期のエネルギー発散対象としての運動療育
・4泳法のドリルから泳法習得まで、また習得後はタイムアップなど更に目標を設定し、できることを増やす
・気持ちの安定、今後の人生において予測不能な要因により不安定に陥っても「自分には水泳がある」という自己の精神安定の拠り所を持つこと
・スポーツを文化として生活の一部に取り入れ、より豊かな人生を実現する 
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